玉頭位取り 自戦記(3)
後手ノーマル四間飛車に75歩で玉頭位取りへ。
△54歩に▲48飛で4筋を受けた局面。
先手のささやかな工夫は▲66歩を後回しにして、角道を通したまま8筋の位確保を優先したところ。
後手が△65歩と仕掛けてきて開戦。
先手としては、玉頭の位が大きいと主張があるので、まずまずな別れ。
8筋の歩が85まで伸びているのは大きくみえる。
△55歩と55で捌きにきた手に対して、57の銀を▲66銀とかわした手が地味に好手だった。
55の地点でで後手の中途半端な金銀を先手の守りの金銀と交換させるのはやはり損。
57の銀が66銀と前身して、先手の主張である位を支えた形が銀が横に2枚並んでいい形。
後手も駒を捌きたいので、△56歩と取り込んで▲同金と金を斜めに誘って、△52飛と5筋に狙いをつけるが、飛車には飛車で、▲58飛と中央の勢力争いに備えて先手若干よし。
△55歩▲57金と凹まされはしたが5筋では戦果をあげられなかった後手は今度は△24歩と薄い2筋へ戦線拡大。
▲88玉と寄った局面。
後手からは、角を切って飛車をす抜く筋があるので、角切りが王手にならないように玉を戦場から遠ざけた意味だが、88より87玉が優ったみたい。
88だと89の桂馬に玉の紐が付いているという利点はあるが、87の方がより戦場から遠くまた67金寄、78金とした時に79角という手が後手からあるので、87玉が良かった。
また87玉は75銀が浮き駒にならないという意味も大きそう。
後手は△56歩と押さえてから、△68角成の強襲。上部に手厚いので2枚飛車で攻めれればいいと思っていたが評価値的には+300程でほとんど互角。
バランスは取れていたみたい。
先手は2枚飛車で攻めるが、51歩と底歩がなかなか堅い。
56と金も大きく、局面は実戦的には難しい。
飛車を切って攻めたので、△88飛と王手されたが、▲97玉と落ちた形がゼットなので勝ちとなった。
最後は▲84金と捨てて詰ます筋まで読んで指せたのはよかった。