厚み重視ブログ

将棋のメモ用

角換わり力戦系 自戦記(46)

81dojoで10分/30秒の対局

81dojoはウォーズやクエストと違って切れ負け将棋ではないのでしっかり考えて指せるのがいいところです。

初手から

▲7六歩△8四歩▲2六歩△8五歩▲7七角△3四歩▲6八銀△3二金▲2五歩△3三角▲4八銀△2二銀▲7八金△7二銀▲3六歩△8三銀(図1)

本局はこちらが先手番で角換わりを目指したのですが相手は通常の角換わりはやらないと△3三角と上がってきたのでおそらく△3三金型早繰り銀を目指したのだと思うのですが受けてたつ自信が全くなかったのでとりあえず角交換は保留してお互いに駒組みを進めたのが図1です

お互いに飛車先の歩交換を受けるために角を上がって受けているので角交換をした側が一手損をすることになるので角交換はしづらいのですが後手が棒銀を明示する△8三銀を指したので角換わり棒銀ならこちらは早繰り銀の形で迎え撃てるなら手損してもやれるのではと本譜は角交換をする手順に進みました。ここでは、あくまでも手損を避けて指すという方針でも一局だったと思います。

図1から

▲3三角成△同銀 ▲7七銀△7四銀▲3七銀△6五銀▲6六歩△5四銀▲4六銀△4四歩▲6八玉△4一玉▲5八金△3一玉▲7九玉△2二玉▲1六歩△1四歩▲3五歩(図2)

 

▲3三角成△同銀▲7七銀までは一本道。△7四銀としてきたのが後手の工夫で普通に△8四銀と棒銀を選ぶのは先手の狙い通りで面白くないと思ったのでしょう。△7四銀〜△5四銀と腰掛け銀にするのはなるほどの構想で先手は早繰り銀、後手は腰掛け銀になるなら先程先手が手損して角交換したので手損しててでもそれほど損はないでしょうという意味です。先手としても直ぐに仕掛けても反撃が厳しいので自陣の整備をしますが後手も玉形の整備をされて歩調を合わされると手出しが難しいです。

図2は▲3五歩と早繰り銀の形なので3筋をとりあえず突いて仕掛けてみた局面です。

図2から

△同歩 ▲同銀 △6四角打▲1八飛△7四歩▲3四歩打△4二銀▲5六歩(図3)

▲3五歩△同歩▲同銀に△6四角打が後手狙いの反撃で飛車のコビンが空いている早繰り銀の形を咎められた嫌な手です。

△7四歩と角の退路を作る手を指されたのですが、ここが手順前後だったようで▲3四歩と先着出来て3筋に大きな拠点ができて先手が良くなりました。ここでは△3四歩と先に3筋の傷を消されてしまうと▲2六銀と引くことになって互角の形勢ながら後手の模様が良さそうです。

図3から

△4三銀引▲6七金右△5四歩▲8八玉△3三歩打▲同歩成△同銀 ▲9六歩△4五歩▲2八角打△同角成▲同飛 △6四角打▲3七歩打(図4)

図3からお互いに陣形整備をして玉を固めあったのが図4です。▲2八角と合わせて△同角成に▲同飛と2筋に飛車を戻したのは好判断だったようです。局面は再度△6四角打に▲3七歩と飛車取りを受けたところですが、ここで△3六歩の追撃にどう指せばいいのかよくわかっていなかったのですが▲2七飛と浮いて角のラインから飛車を逃しておいて△3七歩成には▲同桂△3六歩の桂取りには▲4五桂と跳ねて攻め合いで先手がやれる展開だったようです。正直香車を取られながら馬を作られてしまうので自信はないのですがピヨ先生は先手がやれる変化だとおっしゃっています。

図4から

△3四歩打▲2六銀△4六歩▲同歩 △同角 ▲1七香△7三角▲1八飛(図5)

後手は自陣の安全を優先で△3四歩と銀取りに当てながら3筋を補強してきました。これには▲2六銀と引くしかないところですが先手が動いていった割にはあまり主張もない将棋になってしまったと思います。

△4六歩▲同歩△同角と4筋で1歩交換されてしまいました。先手としてはなんとか攻める形を作って2六銀を捌きにいきたいところで攻めるなら端しかないと思ったので▲1七香〜▲1八飛と次の▲1五歩を目指したのが図5です。

図5から

△6二角▲2八飛△4四銀直(図6)

△6二角は当然の一手で浮いた銀に狙いをつけた手なのですが対局中は全く見えていませんでした。銀取りを受けるには▲2八飛しかないのです。ここで後手は△4四銀直とした手が少し疑問だったようで先手から▲1五歩と端を攻めてやれる将棋だったようです。

▲1五歩△同歩▲同銀として銀香交換でも端を攻めるのは棒銀でよくある筋ではあるのですが、直前に1八飛と寄って▲1五歩と攻めるつもりだったので2八飛と2筋に戻されてこの筋を決行するのは頭にありませんでした。

図6から

▲3六歩△7三角▲3七銀△4五銀▲2六飛△4六銀▲同銀 △同角 ▲3五歩△1九角成▲3七角打△同馬 ▲同桂 △4二飛▲4六歩打△5九角打(図7)

▲3六歩に△7三角と再度飛車のコビンを角で狙う手に対して▲3七銀と受けたのが失敗で先手から攻めるのが難しい形にしてしまいました。△4六銀と出られたてもいい手で先手は守勢に回らされていますので後手ペースです。

以下△4二飛と飛車を4筋に回って攻めてくるのも先手は受けづらく▲4六歩と必死に守ってチャンスを伺うつもりだったのですが△5九角打が桂飛串刺しで後手有利となってしまったのが図7です。

図7から

▲2七飛△4六飛▲3四歩△同銀 ▲2四歩△同歩 ▲同飛 △2三銀打▲2九飛△3七角成▲2四歩打△2八歩打▲2三歩成△同玉 ▲7九飛△4七飛成▲8三角打△5一金▲7四角成△4六馬(図8)

途中後手が銀取りを受けずに攻め合ってくれたので銀桂交換に収まりまして、なんとか駒損は避けられたので局面は再度難しくなっているようです。先手としては金矢倉が形よく残っている点と銀桂交換で一瞬は駒得しているところだけが主張ですが、飛車が全然捌けるビジョンがなく相手玉に攻める手もないので苦しい局面だと対局中は感じていました。

図8から

▲6八銀打△1七龍▲6三馬△3七龍▲8一馬△5五歩▲9一馬△5二香打▲5七銀打△3五馬▲5五歩△4六歩打▲4八歩打△4五桂打▲5四歩△5七桂成▲同銀 △5六歩打▲同金 △4五銀打▲3八歩打△2七龍▲3七桂打△5六銀▲同銀 △3八龍▲2四歩打△3三玉▲4五桂打△2四玉▲2五歩打△同銀 ▲同桂 △同玉
▲3九香打(図9)

自玉の固さだけは死守して左辺の桂香を拾ってなんとか勝負に持ち込むという方針で指していたのですが、図9の▲3九香打の田楽刺しが決まって先手が良くなりました。

以下

△4八龍▲3五香△同玉 ▲5五馬△4四金打
▲同馬 △同玉 ▲2六角打△3五歩打▲4八角△3八角
▲2四飛打△3四香打▲5五金打△4三玉▲4四銀打△4二玉
▲4三歩打△3一玉▲5三歩成

本局は自分の対局では珍しく自玉の固さを頼りにして逆転できた一局となりました。少し前の対局の自戦記なので対局中の読みなどはあやふやな部分も多いですが最近の課題である簡単に負けない将棋を実現できた一局だったと思います。自分の棋力帯では悪手もよく出るのでこういった将棋を常々させるように志したいと思います。

 

 


▲7六歩△8四歩▲2六歩△8五歩▲7七角△3四歩▲6八銀△3二金▲2五歩△3三角▲4八銀△2二銀▲7八金△7二銀▲3六歩△8三銀(図1)

▲3三角成△同銀 ▲7七銀△7四銀▲3七銀△6五銀▲6六歩△5四銀▲4六銀△4四歩▲6八玉△4一玉▲5八金△3一玉▲7九玉△2二玉▲1六歩△1四歩▲3五歩(図2)

△同歩 ▲同銀 △6四角打▲1八飛△7四歩▲3四歩打△4二銀▲5六歩(図3)

△4三銀引▲6七金右△5四歩▲8八玉△3三歩打▲同歩成△同銀 ▲9六歩△4五歩▲2八角打△同角成▲同飛 △6四角打▲3七歩打(図4)

△3四歩打▲2六銀△4六歩▲同歩 △同角 ▲1七香△7三角▲1八飛(図5)

△6二角▲2八飛△4四銀直(図6)

▲3六歩△7三角▲3七銀△4五銀▲2六飛△4六銀▲同銀 △同角 ▲3五歩△1九角成▲3七角打△同馬 ▲同桂 △4二飛▲4六歩打△5九角打(図7)
▲2七飛△4六飛▲3四歩△同銀 ▲2四歩△同歩 ▲同飛 △2三銀打▲2九飛△3七角成▲2四歩打△2八歩打▲2三歩成△同玉 ▲7九飛△4七飛成▲8三角打△5一金▲7四角成△4六馬(図8)

▲6八銀打△1七龍▲6三馬△3七龍▲8一馬△5五歩▲9一馬△5二香打▲5七銀打△3五馬▲5五歩△4六歩打▲4八歩打△4五桂打▲5四歩△5七桂成▲同銀 △5六歩打▲同金 △4五銀打▲3八歩打△2七龍▲3七桂打△5六銀▲同銀 △3八龍▲2四歩打△3三玉▲4五桂打△2四玉▲2五歩打△同銀 ▲同桂 △同玉
▲3九香打(図9)

△4八龍▲3五香△同玉 ▲5五馬△4四金打
▲同馬 △同玉 ▲2六角打△3五歩打▲4八角△3八角
▲2四飛打△3四香打▲5五金打△4三玉▲4四銀打△4二玉
▲4三歩打△3一玉▲5三歩成