厚み重視ブログ

将棋のメモ用

対4五桂急戦 △2三金型 自戦記(16)

今回は角換わりの後手番でしたが、4五桂急戦を受ける将棋でした。

YouTube毎日動画を投稿されているかなきちさんの序盤中盤定跡研究で紹介されていた△2三金型をやってみたいと思っておりましたが、ようやく採用することができました。

かなきち将棋道場 定跡研究 角換わり45桂急戦 最新研究 - YouTube

初手から

▲7六歩△8四歩▲2六歩△8五歩▲7七角△3四歩▲6八銀△3二金▲2五歩△7七角成▲同銀 △2二銀▲4八銀△3三銀▲4六歩△6二銀▲3六歩△4二玉▲1六歩△1四歩▲3七桂△6四歩(図1)

 

図1の局面は1筋の突き合いが入っているので、3筋、1筋の突き捨てを入れての4五桂急戦の仕掛けがあります。

図1から

▲3五歩△同歩 ▲4五桂△2二銀▲1五歩△4四歩▲2四歩△同歩 ▲1四歩△2三金(図2)

図2の△2三金が新手として紹介されている手で、指してみたかった手順でした。

かなきちさんほどの方が指されて驚いたと言っていたほどの手なのでお相手の方も自分より格上でしたが知らないようでした。

若干時間を使ってくれました。

 

図2から

▲1三歩成△同桂 ▲1四歩打△1二歩打(図3)

お相手の▲1四歩で動画の進行から離れました。△1二歩と打って1筋を受けるのは自然な手だと思ったのですが、ピヨ将棋先生曰く疑問手らしく△2五桂と跳ねて逃げる方がよかったようです。

 

図3から

▲1三歩成△同歩 ▲同香成△同香 ▲1二角打(図4)

1筋の戦いは難解なのですが、どうも▲同香成のところで▲6六角打とする手があるみたいでそうなると後手不利な局面だったようです。

その為▲1四歩とされたところでは△2五桂と逃げておくのが正着だったようです。

ただし本譜は▲同香成とされたため、動画の進行でかなきちさんが指した▲1三香成としたところと合流しています。

次の手は動画でも紹介されている通り、△3一香打とするのは絶対手のようですが本譜では指すことが出来ず紛れが生じています。

図4から

△4五歩▲3四桂打(図5)

この▲4五桂があるので図4では△3一香と打っておく必要がありました。

形勢はまだ互角なのだと思いますが先手に数値は振れてしまいました。

 

図5から

△3二玉▲2二桂成△同玉(図6)

この図6の局面は▲3四桂打とされたところで読んでいたのですが、先手は1二の角当たりになっているので攻めが切れていると対局中は考えていたのですが、先手にいい手があって▲2五歩打とされると飛車の力が強力で2筋を支え切れず先手有望な局面だったようです。

 

図6から

▲2三角成△同玉 ▲4五歩△3六桂打▲3八飛△2七角打▲3七飛(図7)

▲2三角成と切ってきてくれたので再び局面は後手がよくなりました。

△同玉と応じて先手から厳しい手はないので仕方なく▲4五歩と歩を補充されましたが後手もたくさん駒を貰ったので反撃に転じます。

まずは飛車銀両取りに△3六桂として先手は飛車を渡すわけにはいかないので▲3八飛と逃げますが△2七角とさらに飛車取りに角を打ったのがなかなかの手で先手は忙しいです。

やはり飛車を渡すのは危険と考えたのか▲3七飛と逃げましたがこれはピヨ先生曰く疑問手だったみたいでかなり後手が優勢になっています。

対局中も局面は優勢だと思いましたが、桂馬で銀を取った時に飛車が走る手が出来てしまうのでどうやって攻めるのがいいのか少考して本譜の筋がみえたのが幸いでした。

 

図7から

△4九角成▲同玉 △4八桂成▲同玉 △2六角打(図8)

△4九角成から入って王手で金銀を剥がしていって、△2六角打と再度飛車取りに角を打った手が関節的に玉を睨んでいて飛車をピンすることで飛車走りを無くしたことで自玉に怖い筋がなくなりました。

 

図8から

▲4一角打△3二銀打▲1二銀打△3三玉▲4四金打△4二玉▲3二角成△同玉 ▲3三銀打△4一玉▲3四桂打(図9)

先手は▲4一角打から最後の攻めをしてきますが後手玉は下に落とされながらもなんとか耐えています。即詰みは出来ないと▲3四桂打と後手玉に詰めろをかけて下駄を預けたのが9図です。

この局面で実は先手玉は詰んでいましたが、対局中は40秒ほど時間を投入して考えたのですが読み切ることが出来ず寄せるのは見送って△5二玉と自玉の詰めろを受けたところで相手の投了となりました。

 

9図から△3七角成として▲同玉に△2六角打と玉を危険地帯に誘き寄せて▲同玉には△3六飛打から詰みなのでこの角は取れないので玉は逃げるしかありませんが、3八や2八と下に逃げるのは上から抑えていって簡単で▲4六玉と逃げるのは△3六飛打から尻金で詰み。

▲4七玉は今度は尻から飛車を打って金打ちまででした。

対局中は自玉に詰めろがかかっているので駒を渡すのが怖くて自玉に手を入れてしまいましたが△2六角と打つのはカッコいい決めてでしたので詰みを逃してしまったのは残念でした。

ただお相手は格上の方でしたし、やりたい局面の将棋を指せて満足の将棋でした。

 


4五桂急戦 △2三金型
手合割:平手
先手:相手
後手:自分
▲7六歩△8四歩▲2六歩△8五歩▲7七角△3四歩▲6八銀△3二金▲2五歩△7七角成▲同銀 △2二銀▲4八銀△3三銀▲4六歩△6二銀▲3六歩△4二玉▲1六歩△1四歩▲3七桂△6四歩(図1)

▲3五歩△同歩
▲4五桂△2二銀▲1五歩△4四歩▲2四歩△同歩
▲1四歩△2三金(図2)▲1三歩成△同桂 ▲1四歩打△1二歩打(図3)
▲1三歩成△同歩 ▲同香成△同香 ▲1二角打(図4)△4五歩
▲3四桂打(図5)△3二玉▲2二桂成△同玉 (図6)▲2三角成△同玉
▲4五歩△3六桂打▲3八飛△2七角打▲3七飛(図7)△4九角成
▲同玉 △4八桂成▲同玉 △2六角打(図8)▲4一角打△3二銀打
▲1二銀打△3三玉▲4四金打△4二玉▲3二角成△同玉
▲3三銀打△4一玉▲3四桂打(図9)△5二玉まで

 

図9からの詰み手順

△3七角成▲同玉 △2六角打
▲4七玉△4八飛打▲5六玉△6五金打まで