厚み重視ブログ

将棋のメモ用

玉頭位取り 自戦記(1)

 

 

本局は後手玉頭位取りに対して、先手はノーマル四間飛車から石田流に組み替える作戦を選択されたので、4筋も伸ばして45歩と角道を通す方針で対応。

 

先手は7筋を突き捨ててから4筋の位に反発してきたが、無理気味みたいで自然に64銀と対応して飛車をいじめにいって後手よし。

次に75銀と出る手で先手の飛車は詰んでしまうので65桂馬と飛車の退路を確保してくるが、75銀から64歩で先に桂得できる格好になって後手がいい。

先手は桂馬を見捨てて4筋から反撃で暴れてきた。先に桂馬得という戦果を挙げたが、46角を狙われていた。

先手の飛車を捌かせてはいけないと上から65銀と抑えて6筋の歩をなり捨てて角を捌きにいったがこのあたりで局面は互角の形勢になってしまった。

この将棋は64歩の拠点が大きかったみたいで、一瞬は飛車の横利きで7筋の突破を防いでいるので65銀に代えて67銀と下から打つ手が優った模様。

評価値的には900点程後手に振れる状態を維持できたみたいだが後手玉も薄くて綾は多そうな将棋になりそう。

自分の棋力帯ではまだまだ勝負の局面が続く将棋になりそうで、手堅く上から押さえ込みにいったのが緩手だった。

方針通り、67歩成と成り捨てて角を捌きあった局面は香桂交換でお互いに馬を作りあっているが、後手だけ銀を手放している分だけ損。

ただ、手番は後手で先手の金も離れているという主張はあり一応互角の局面。

 

離れている金を狙って、78馬としたのはイマイチだった。

手順に金が王様に近づいてしまう点と馬筋がズレることで、44に利きがなくなるので将来の44桂馬という傷を抱えることになった。

代えて42歩と叩くのが推奨手。

 

本譜は67歩と垂らしてと金作りを狙ったが先手は48香と攻め合ってきた。

対局中は読みに全くなく厳しい手で苦しくなったと考えていたが、評価値的には48香と打ってもらって後手に振れている。銀を取る手よりと金を作る手の方が厳しく後手よしだったみたい。

本譜はその手順は選べず、77桂と銀に紐をつけて、45香同桂となった手が53金に当たっているのでどうかという意味だったがこの方針は不味かったみたい。

本譜は45桂に46金とされたところで68歩成を入れて飛車が詰んでいるので後手よしだろうと思っていたが、45金と桂馬を取られる手は大きいようで一回46歩と桂打ちの傷を消さなければいけなかった。

本譜は勢い59と金で飛車を取りにいったが、ここで44桂打ちがあってこの手を指されていると先手に500点程良くなる。

本譜はその手順は見送っていただけて同金と、と金を先に払ってもらえたので、44歩と先着できて、46金と撤退させた局面は後手陣の傷が消えて駒得をしていて後手よしに振れた。

普通に89飛車と飛車を降ろして、41金に67馬と金をしつこく狙って次の2枚替えを狙っているので、先手は58銀と持ち駒の銀を投入して馬に当てながら受けてくるが66馬と引いた手がまた馬が好位置で先手は苦しい。

馬を追いかけて67歩だが75馬として79に利かした状態をキープする。

先手は45歩と合わせてきたが、43金右44歩同金45歩43金44銀としてきたが44銀自体は大したことない手で43で精算されても金駒だけでは後手玉は広いので詰めろはかからないので48歩と手裏剣を投げてこの手が厳しすぎる。

本譜は39金とかわしてきたが、この手は同龍が手筋の攻めで同玉に49歩成で即詰みに討ち取った。

 

最近の対局でこの48Xとして39金の形と飛車角の連携で詰ますことが続いているが結構見えづらい筋なのかもしれない。

 

途中怪しい場面はいくつもあったが最後は綺麗に仕留めることができて満足の一局だった。